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本物の英語指導ができる場を求めて。

渡邉寛和さんが語る「英語パーソナルトレーナー」という仕事。

2015年の開校以来、多くのビジネスパーソンの英語力を短期間で向上させてきた、英語のパーソナルジム『StudyHacker ENGLISH COMPANY』。ここでは「英語パーソナルトレーナー」と呼ばれる英語学習のスペシャリストたちが、高い専門性と豊富な指導経験に基づき、受講生ひとりひとりに最適な英語学習サービスを提供しています。

今回は、『StudyHacker ENGLISH COMPANY』でパーソナルトレーナーとして働く渡邉寛和さんのインタビューをお届けします。大学と大学院で音声学や音韻論を専門的に学び、学校現場で英語を指導した経験をもつ渡邉さんの経歴や、「英語パーソナルトレーナー」という仕事について詳しく語っていただきました。

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日本人の英語の発音を研究

——まずは、渡邉トレーナーの経歴と現在のお仕事について、簡単にご紹介いただけますか?

渡邉トレーナー:大学や大学院で、音声学や音韻論を専攻しました。最終的には、大阪大学大学院言語文化研究科博士課程にて3年間研究を続け、単位取得満期退学。その後、高校教諭として働いたのち、ENGLISH COMPANYに就職しました。現在は、英語パーソナルトレーナーをしています。

——それでは、詳しくお聞きしていきます。はじめに、英語との出会いについて教えてください。

渡邉トレーナー:5歳頃に、英語で歌を歌ったり物語を演じたりする習い事を始めました。そこで、外国の人たちと英語でやりとりすることのおもしろさを知ったんです。

また小学生の頃、バレーボールのテレビ中継を見ていたときに、外国人選手が英語でどのような内容をしゃべっているのか知りたい、と思ったことを覚えています。それから、どんどん英語に対する興味や好奇心が大きくなっていきましたね。

——大学や大学院で英語を専門的に学ぼう、と思われたきっかけはなんでしたか?

渡邉トレーナー:中学生の頃から、「英語の発音が上手な先生と下手な先生がいるのはなぜだろう?」と疑問に感じていました。その疑問を追究したかったというのが、一番の理由ですね。同時に、私自身も英語の発音がうまくなりたかったというのもあって、大学で英語を専門的に学ぶ道を選びました。

——大学や大学院では、具体的にどのようなことを学ばれたのでしょうか?

渡邉トレーナー:大学では、音声学や音韻論、統語論など言語学全般を学びました。その後、大学院に進学して、音声学、音韻論、第二言語習得などを学び続けることに。大学院では、「日本語母語話者の英語における音声学的・音韻論的特徴」を研究しました。

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音声学的知見に立脚した英語学習プログラムを提供したい

——博士課程単位取得満期退学後、高校で教員をされていたそうですが、そのときのお話を聞かせてください。

渡邉トレーナー:大学や大学院で身につけた知識をもって日本の英語教育に携わりたいと思い、高校教員として英語を教える仕事に就きました。成長していく生徒たちの姿を間近で見られる仕事は、とてもすばらしいものでした。

しかし、学校現場では、いままでの英語教育を踏襲するような傾向が多く見られました。そうしたなかで私は、根本的に生徒の英語力を伸ばすにはどうしたらよいのかを考えていたのです。

自分が身につけた音声学の知識を活かして、リスニングやスピーキングのクラスをつくる話を立ち上げたこともありましたが、ほかの教員ができないという理由で、そのプロジェクトは立ち消えに。私自身が理想とする英語教育を実現するために、模索する日々でもありました。

——高校での教員経験を経て、ENGLISH COMPANYで英語パーソナルトレーナーとして新しいキャリアをスタートなさいました。どうして英語パーソナルトレーナーという仕事を選ばれたのでしょうか?

渡邉トレーナー:音声学的知見に立脚した英語学習プログラムを自分自身で構築したかったのですが、教員として日々の業務をこなしながら、まったく新しいプログラムをつくるのは、難しい側面がありました。

そんなとき、もっと自分がやりたい英語教育ができる場所がないかと転職サイトを見ていたら、第二言語習得をベースに英語を教えているENGLISH COMPANYの存在を発見したんです。すぐに応募しましたね。

採用面接で「日本人学習者に音声変化(ネイティブ特有の “省エネ型” の発音)を学んでもらい、英語のリスニング力を向上させたいんです!」と話したところ、「まったく同じことをうちでやっていますよ」という言葉が返ってきたんです。そのときに、「ここだ!」と思いました。

——実際に入社してみていかがでしたか?

渡邉トレーナー:新型コロナウイルスの影響で、新人研修のすべてがオンラインでの実施となりました。しかし、個々の進み具合に合わせていただけたり、ひとりひとりにフィードバックをしてくれたりと、とてもきめ細かい研修でした。研修担当者には本当に感謝しています。

また、毎月の教務研修と教務テストでは、第二言語習得や周辺領域の知識を学び直すことができます。学術的知見をどのように実際のトレーニングに落とし込むのか、学び続けることができる環境です。

——ENGLISH COMPANYの英語パーソナルトレーナーとして働いてみて、いかがでしょうか?

渡邉トレーナー:ENGLISH COMPANYでは、個人的な経験や価値観ではなく、学術的知見をもとに英語力を上げるプログラムが構築されています。それゆえに、納得感のあるトレーニングを提供することができ、受講生の英語力向上に効果的に働きかけることができています。

——これまで多くの受講生を担当されてきたなかで、何か印象に残ったエピソードはありますか?

渡邉トレーナー:会社のTOEIC®スコアの基準をクリアするという目的を達成するために、受講された方がいらっしゃいました。その方は英語が苦手だったのですが、わずか1か月でTOEIC®のスコアが150点もアップ。「会社から指定されていた目標をクリアできた!」と喜んでいらっしゃいました。と同時に、「社内の国際会議でプレゼンするのもいいかもしれない」と思うようになったそうです。

後日、その方のご紹介で入会された別の受講生の方から、「国際会議でも冗談を交えながら、堂々と英語でプレゼンしていた!」というお話をうかがいました。この方のエピソードからは、英語ができるようになると仕事の幅が広がるということを教えていただきましたね。

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英語の音声指導に貢献したい

——そのほかに、ENGLISH COMPANYで働いてみてよかったと感じることはありますか?

渡邉トレーナー:入社間もない頃、私の専門性を評価してもらい、ENGLISH COMPANYのパーソナルトレーナー向けに行なう教務研修で、音声学に関する講義を担当しました。

また、会社が主催するウェビナーにも登壇し、リスニングやスピーキングなどを効果的に伸ばしていくトレーニングについて話をしています。私にとって価値ある業務内容を与えてもらい、とても有意義に働くことができています。

——それでは、渡邉トレーナーの今後の目標を教えてください。

渡邉トレーナー:パーソナルトレーニングだけでなく、グループで行なうトレーニングも担当できるようになれたら、と思っています。また、受講生に多く見られる英語の音声面の課題をまとめるなどして、一緒に働く同僚の音声指導力のさらなる向上に貢献したいです。そうすることで、より多くの受講生の英語力アップに寄与できれば、と考えています。

——最後に、これからENGLISH COMPANYの英語パーソナルトレーナーとして働いてみたいと考えている方に、メッセージをお願いします。

渡邉トレーナー:私のように言語学を学んできた方々には、培った知識を有効に使ってほしいと思います。ここはその知識を活かせる場所です。私たちと一緒に、多くの方の英語学習をサポートしてみませんか?ぜひみなさまの挑戦をお待ちしています。